こだわり
鮮度が一番の調味料
——うどんは、生きている。
打ち立ての麺には、まだ小麦の息吹が残っている。
切り立ての断面は滑らかで、空気に触れる前の瑞々しさを湛えている。
そして湯がきたての一杯は、湯気とともに最高の瞬間を迎える。
時間とはうどんにとって、静かな敵だ。
時間が経つほど、麺は少しずつ本来の姿から遠ざかる。
手間がかかることは分かっている。
それでも、その「最高の瞬間」だけをお届けしたい。
私たちが信じているのは、鮮度が一番の調味料。
どんな素材も、どんな技も、できたての一瞬には敵わない。
讃岐の誇りと、北の恵み
——小麦には、育った土地の記憶が宿る。
うどん王国・香川の陽光を浴びて育った『さぬきの夢』は、凛としたコシと白く透き通る肌を持つ。
その名のとおり、長い歴史の中で磨かれてきた「理想の小麦」だ。
広大な北の大地が育んだ『道産子U』は、噛むほどに小麦本来の甘みと風味を解き放つ。
寒冷な気候がゆっくりと育てた、豊かな個性を持つ小麦である。
相反するふたつの性格を、千年UDON独自の配合でブレンドする。
配合の比率の裏には、数えきれない試食と議論がある。
この国の農家が丹精込めて育てた小麦だけを、私たちは選ぶ。
六種の命が織りなす、嘘のない一椀
——旨みとは、重なるものだ。
イリコ、椎茸、昆布、うるめいわし節、さば節、そうだ鰹節。
六種の素材がそれぞれの声で語りかけ、ひとつの出汁として調和する。
キレのあるイリコが骨格をつくり、昆布がまろやかに包み、鰹節系の芳香が立ちのぼり、椎茸の自然な甘みが全体を静かにまとめる。
化学調味料は、一切使わない。
添加物で輪郭を補強することをせず、素材だけで奥行きをつくる制約の中で格闘してきた。
飲み干したとき、腹の底で感じるような満足感がある。
圧力よ、麺を最後まで麺たらしめよ
——麺の仕上がりは、ゆで上げの瞬間に宿る。
千年UDONでは、麺のゆで上げに圧力鍋を用いる。
高温・高圧の環境が、麺の表面を一気に締め、内側へ均一に熱を通す。
外は締まり、中はしっかり火が通る。
表面の歯切れよさと、内側のもっちりとした弾力が同居する、ほかにはない食感だ。
麺が麺であり続ける時間が、一般的なうどんより長い。
違いを、確かめてほしい。
おしながき